「自分」という人間の本質を知るための3つのツール
- 2017/8/2
- 人間の本質

自らの天職、自分がやりたいこと、ライスワーク=ライフワークになること。
その出発点として、「在り方」の前に、「自分」という人間の本質を知る必要がある!ということを、前回の記事で紹介しました。
前回の記事はコチラ
今回は、前者後者論のほかに、あと2つの考え方を紹介いたします。
目次
大切なのは情報を集める事じゃなくてどう活かすか
前者後者論含め、合計3つの考え方(ツール)を使うことで、自分という人間の本質をほぼ確定することができます。
世の中に自分を知るためのツールや情報は数多溢れているのはご存知のとおりです。
ですが、情報は集めるより、どう活かすかのほうがよほど大事です。
我々は、世の中に数多あるツールの中から3つを選び、それらを組み合わせることで自分という人間の本質をほぼ確定する、という手法を採っています。
自分という人間の本質を、心理学のみならず脳科学や統計学などの分野から導くやり方を採っているのは、天職の学校以外にまずないでしょう(もしありましたらぜひ教えてください)。
天職の学校が3つの考え方(ツール)にこだわる理由
そもそも、数字にはそれぞれの数字が持つ意味があります。
天学の講師陣にも数が持つ意味に詳しい人がいるのですが、3という数字には以下のような意味があります。
- 陰陽思想では「一」は物事の始まりを表す神聖な数字、そして「三」はその次に最も区切りがよく、しかも縁起のいい奇数。
- 一は「元気」、ニは「陰気と陽気」、三は「天地が合うと万物を生む穏やかさを指す」と思われてきた。古代中国人のこれらの三に対する崇高な思いが、そのまま古代日本に伝わったと考えられる。
- 調和や統合を意味する数字。2や4など、割り切れる数字では「対立」を予感させます。かといって5では多い。
他にも色々な説があります。
さらに興味がある方は、ぜひご自身でも調べてみてください。
3つの考え方(ツール)の用い方とは?
では、3つの考え方(ツール)をどう用いるのか?を説明していきます。
- その1:自分という人間の「脳の構造」を知る
- その2:自分は「他者や世界」とどう関わっているのかを知る
- その3:自分という人間の「持ち味」を知る
その1・前者後者論
その1は、前回の記事でも紹介した前者後者論です。
「人間の種類、本質に迫る!」で紹介したとおり、この話は定型発達と発達障害という対比とほぼイコールです。
これは、自身で認識できる方は瞬時に認識できるはずです。
自分は前者なのか、後者なのか。
しかし、「今」の社会は、前者が回しやすいように仕組みがつくられています。
特に旧態依然とした組織では、「何でもある程度マルチにこなせる前者」が良しとされる風潮があります。
なので、自分は本当は後者なのにも関わらず、前者としての振る舞いを要求され、本人もそれに応えようとして苦しんでいる人は多々いるでしょう。
一方、閉塞感に満ちた「今」の社会では、最初からレールに乗らない人も増えてきています。
そうした方は、やはり後者の方が多いです。
基本的に空気を読まない、忖度をしないので、自らが思った道に突き進んでいく傾向があります。
逆に、後者が大勢の中に前者がいると、自分はどうあるべきかアタマを悩ませることが多いようです。
そもそも社会人口の約95%が前者なので、後者が破壊と創造で新しい仕組みを創ったあとは、効率的にそれを回していくのは前者の役割なのですね。
いうなれば、
イノベーションは後者の役割、業務改善は前者の役割、といったところでしょうか。
これは、「どちらが良い」「どちらが優れている」という話ではありません。
「違いをどう活かすか?」という、ただそれだけの話です。
これは脳の構造であり、不変です。
変わることはありません。
後天的に前者的な能力、後者的な能力を伸ばすことはできますが、それはあくまでも後天的なものであり、基本のOSは変わりません。
人にはそれぞれ天から与えられた役割があり、人生は基本的にそれを粛々と遂行していくのみです。
にも関わらず、閉じられた世界で苦しんでいる人を見ると、こちらも胸が苦しくなると同時に、何とかその人たちに気付きを促すきっかけを提供したい、と思ってやみません。
世界は広いです。
貴方が思っているよりずっと。
空間も広がっていますし、時間も過去から現在、未来まで広がっています。
世界の広さを知るためにも、まずは自分が前者なのか後者なのか、定型発達なのか発達障害なのか。
それを知ることは「はじめの一歩」として非常に重要なことだといえるでしょう。
その2・自分の他者や世界との関わりを知る
その2は、【自分は「他者や世界」とどう関わっているのかを知る】ということです。
自分は、自分のことを世界より強いと思っているのか、弱いと思っているのか。
自分は、目標達成を大事にするのか、人間関係を大事にするのか。
自分は、何に動機付けられ、何を嫌がるのか。
果たして自分は世界をどう認識し、どのような行動をとっているのか?ということです。
これをとても分かりやすく分析できる非常にシンプルなツール、というか考え方があります。
これは、我々の提供サービスの中でその考え方を紹介していきたいと思います。
今のところ、前者後者論との相関関係はそれほど見られておりません。
そして、自分と世界との関わり方は、おかれた状況が変わることで変化が生じることもあります。
なので、よほどその人の価値観を揺るがすようなことがない限り、抜本的に変わることはありませんが、前者後者論と比べ、不変のものであるとは言いがたいです。
その3・自分という人間の持ち味を知る
その3は、【自分という人間の「持ち味」を知る】ということです。
自分という人間の持ち味を知ることの価値や意味は、「他者に評価される」ということです。
そもそも「仕事」とは「他者(=世界)に仕えること」を言います。
誰かの何かに貢献するから、我々はその対価を頂くことができるのです。
なので、安易に「志事」と言い換える風潮には危惧を覚えます。
そもそも「志」のないし「仕事」など、いくらでも代替手段がありますし、特にこれからの時代は、どんどん機械に取って代わられますので。
人はえてして、自分の強みや持ち味をしっかりと認識していないものです。
なぜなら、自分ではそれを当然のようにできるので、他の人から見るとそれが強みであると認識できないのです。
また、日本は「できない能力を平均点まで引き上げる」という考え方が強すぎるように思います。
従前の義務教育の弊害です。
できないことを苦労して平均点まで引き上げることに、果たしてどれほどの意味や意義があるのでしょうか。
それよりは自分の持ち味、強みを活かし、やりたいことを通じて他者(=世界)に貢献すほうがよほど意味や意義ややりがいがありますし、政府主導の国策でもある「働き方改革=日本国の生産性向上」に直結するものであると考えます。
自分という人間の持ち味・強み・才能を知るためのツールですが、「ストレングスファインダー」というツールが最適であると我々は考えています。
専門の書籍を新品で購入するか、あるいは直接サイトから診断を受けることができます(有料)
これは、アメリカのギャラップ社という世論調査とコンサルティングを行う会社が開発したツールですが、統計学と心理学に基づいて作られており、かつ世界中で毎年数十万人が実施している、大変信頼度の高いツールです。
(統計学では n 値の累積が信頼度を表します)
人間の持つ強み、持ち味を34に分類し、約200問の質問に答えることで、そのうちの上位5つが貴方の強み、持ち味として出てきます。
ただ、これもその2と同じようにおかれた状況が変わることで変化が生じることもあります。
よほどその人の価値観を揺るがすようなことがない限り、抜本的に変わることはありませんが、前者後者論と比べ、不変のものであるとは言いがたいです。
とはいうものの、全てが180度ひっくり返ることもないので、基本的には人生で一度やってみればいい、あるいは環境が変わった場合、数年後に再度トライしてみるのはあり、というのが基本的な捉え方になっているようです。
少なくとも毎年受ける意味はないと思われます。
自分という本質を知る3つの方法まとめ
いかがでしょうか?
- その1:自分という人間の「脳の構造」を知る
- その2:自分は「他者や世界」とどう関わっているのかを知る
- その3:自分という人間の「持ち味」を知る
これらのプロセスを経ることで、そしてこれらから導かれる答えを解釈して統合することで、自分という人間の本質がかなり見えてくるはずです。
これら3つの答えをどう解釈して統合するか、は我々がお手伝いします。
我々天職の学校の講師陣は、貴方が自分の本質を知ることをサポートし、そして在り方から天職へとつなげていくサポートをしていきたいと思っております。
貴方が、自分の生き方を数ある選択肢の中から自分の意思で選ぶことができるようになるために。
この理不尽な世界で、この理不尽な世界の中でも、自由に、イキイキと、幸せに生きることができるようになるために。