言葉を紡ぐ生業
- 2018/12/8
- 天職の学び舎

私は2018年12月現在、主たる生業として中堅~大企業向けの組織人事コンサルティングの仕事に従事している。
「現在」とあえて記したのは、将来にわたってこの仕事に就いているとは限らないからだ。
しかし、私自身の「あり方」は、おそらく将来にわたって変 わることはないだろう。
今の私
現在の私は、従業員の職務適性の査定や能力評価を目的としたヒューマンアセスメントを主軸に、
- リーダーシップ
- マネジメント
- コミュニケーション
- 問題解決
- チームビルディング
- 組織開発
など、およそ「従来型」の企業で求められるマネジメント領域の広範な テーマを、様々なクライアントの様々な求めに応じて提供している。
年間約30社をクライアントとして受け持ち、様々な業界、業種、階層を担当させていただく中で、徐々に日本の従来型の企業で求められるテーマ、抱えている問題や課題における普遍性の輪郭が見えてくる。
もちろん事前にヒアリングなど、出来うる限りクライアントのニーズを把握し、真の課題に沿ったメニューの提供に努めるが、それでもやはり求められる内容は普遍的であると感じる。
そうした状況では、準備に時間をさほどかけず対応できる一方で、私自身の能力伸長においてはプラトーを感じざるを得ない。
この状況が続くことは、コンサルタントとしての自らの首を絞めているようなものである。
コンサルタントは言葉の商売である
かつて私はコンサルタントの先輩に、「我々は言葉の商売である」といった趣旨のことを言われた。
確かに、我々はテキスト作成等も行うが、対面で発する言葉によってクライアントの中に意識変革を起こし、明日以降の職場実践につながるような行動変容に結びつけることが一番に求められている。
だからこそ、クライアントは我々コンサルタントを活用し、決して安くはない投資を行うのだ。
そのためにも、私は言葉を洗練させ、言葉が持つ本当の力をより高みに昇華していく努力を怠ってはならないのだ。
したがって、本稿を綴ることの主たる目的は「自らの言語能力のレベルを上げること」である。
自分の中に散在する言葉を練り上げ、構造化し、より高次のステージに至ることを目指す。
よってこれらの記事は、多少なりとも他者の目を意識するものの、基本的には自らの内面世界の構築に向けて綴るつもりである。
とはいえ、そうした積み重ねの中で次につながる様々な展開も生まれてくるであろう。
地道な継続が、自らを次のステージに引き 上げ、新しい世界の扉を開いてくれることを、私はこれまでの経験で知っている。
主軸のキーワードは「道」
詳しくは次回以降に譲るが、私が自身の「あり方」で中心に置いているキーワードは「道」である。
私のビジョンは「すべての人がありのままでイキイキと輝く自律型共創の世界」を築くことである。
そのための手段として、私はこれまでの知見を活かした「天職発見コーチング」を、自らの持ち味を知り、それを活かし、自らの生を輝かせたいと願う全ての人に対して門戸を開く。
なお、本稿を綴る取り組みを始めるにあたり、その一歩を踏み出させてくれた知性発達科学者の加藤洋平氏には感謝してやまない。
一度もお会いしたこと はないが、学術の道を歩むにおいて氏の生き方はまさに私にとって「心の師」である。